第2回御堂筋アート2016に参加します
2016 Osaka Midosuji Art
大阪の中心「御堂筋」から芸術を発信するアート展
御堂筋沿いのビル入り口やロビーに当実行委員会がノミネートした作家の方々の60点余りの芸術作品を展示します。 開催日時:2016年5月15日~6月15日 土、日休み。
開催意図 アートコネクト実行委員会 大阪は江戸時代より政治の中心地を離れ、商業と芸術で栄えてきました。 上方と呼ばれ、大阪の地は、独特の文化・芸術を発展させてきました。 しかし、現代においては国際化のグローバリズムの流れの中、物の動きと共に人々の動きも地球規模で活発に行われ、それぞれの土地・地域の固有な文化はその特異性を失い平均化され、どこの都市でも同じような巨大なオフィスビルや、商業施設などが立ち並ぶようになってきました。異質なものや非合理的なものは排除されつつあります。アートもまた、その影響を大きく受け、ギャラリーや芸術を志す人の減少となって現れています。 関西には、現在も多くの優れた芸術家が住んでいます。しかし、発表や活動の場は多くのものが集中し注目されやすい東京か海外へと移りつつあります。一地方都市にすぎなくなってきた関西で、活動する意味が失われつつあるのです。大阪はかつてのような芸術の都の華やかさが失われつつあり、芸術・文化活動は低調な状況となってきています。 本来、芸術は特別な状態や孤高なものとして存在するのではなく、生活の隅々に普通にあつたものです。宇宙に包まれ、地球に育まれて生活している私たちにとって、それらとの関係性は、精霊や物の怪、経済や物資だけでなく、多くの感動をもたらしてくれます。 芸術を生み出す根源は、この関係性にあるとも言え、それらは日常そのものです。家具や器、着物、家屋、庭園、それぞれが意匠を凝らし優れた技能と美意識で作られています。芸術は日常の世界にあることで、人々に安らぎや笑い・和みを生み出していました。また、日常に在ったものだからこそ、技能の伝承も行われ、新しい発想を次々と生み出してきたと言えます。 本展は、日常の生活(仕事)の場となっている御堂筋沿いに建つ多くのオフィスビル入り口や、エレベータホール、ロビーに60点余りの工芸から現代美術までの洋々な作品を展示するものです。 出展者は関西を中心に全国から実行委員会でノミネートした作家の方々です。 これまで、一部の公的な空間への芸術作品の設置や、美術館、公園などでの展覧会は、数多く行われてきました。本展は、より日常的な空間に芸術作品を多数設置することで芸術と日常生活との垣根を取り払い裃をつけた芸術ではなく、「身近なところに芸術があることが当たり前」な大阪にしていくことを、第一の目的にしています。そして同時に、発表の場が少なくなってきたと言われる関西の作家たちの活躍の場を創り出すことで、元気な大阪、芸術の都「大阪」を実現していこうと考えています。